本山斎場千田です。
寒気日増しにつのり、冷え込みの厳しい季節ですが、
皆様お変わりございませんか。
先日お手伝いさせていただいた、お式の様子をご紹介します。
私が先生と初めてお会いしたのは、2014年4月のことでした。
先生は現役時代、小学校の教諭から校長先生まで
されたお方でした。
事前相談後、一通の封書が送られてきました。
そこにはとても細かくご自身の葬儀の希望、
お打ち合わせをした内容、ご連絡先の一覧表などが
パソコンで打たれていました。
お式には先生のご友人、現役時代のお仲間、お知り合いの方々が
最期のお別れにみえました。
皆様想いを込められてのご焼香でした。
生前のご希望で、どうしても無宗派で葬儀を行いたい。
好きだった音楽、思い出の「お別れビデオ」を流し、
ご自身の通夜、葬儀の式次第までしっかりと決めておられました。
娘様方はお父様のために、お式に生演奏を取り入れられました。
通夜式はアルパ、葬儀式はピアノで送られました。
音楽がお好きだった先生はとても喜ばれたことでしょう
皆様で「花は咲く」を合唱され、先生の思い描かれた
お式となったことでしょう。
最期までご自身の事で周りの方に迷惑をかけたくない。
そんな先生のお気持がひしひしと伝わってくるお式でした。
こちらは先生がご自身で作られた自分史です。
ご相談時にも持参され、「わいわい思い出話をしながら
皆で見て欲しいんだ。絶対にこれは飾って欲しい」
と仰っていました。
お式の後にはご友人の方々が、懐かしそうに
お話をされながら見ておられたのが、とても印象的でした。
私も元気な頃の先生のお姿を偲びいたしました。
スタッフ一同心よりご冥福をお祈りいたします。