平安会館 半田中央斎場の田尻と申します。
太陽の陽射しが降り注ぐ八月のひと日、彩り豊かだった生涯を送られ
人生の幕を静かに閉じ逝かれたお母様のご葬儀が厳かに執り行われました。
「とにかく、お花が大好きな母だったんですよ。」とお話し下さったご家族の皆様…
そのお氣持ちが、たくさんの花々で形を成した花祭壇に表れていますね。
ご家族が運転される車に乗っては大好きな花を見に行かれて、
一ヶ所では満足できずに「あっちも」「こっちも」とねだっていらした微笑ましい様子も思い出されます…。
とっても笑顔が素敵な故人様、まるでこちらに話し掛けて下さっているようです。
お子様を六人も育て上げた故人様、母親としての負担はいかばかりかと拝察致します…
「おかげで、若いうちに歯がなくなってしまった」と笑っていらしたそうです。
百二歳という長寿の秘訣は、何でもよく食べていたことではないかと喪主様はお話し下さいました。
戦前戦後の厳しさの中で、我が子を心身共に健やかに育てるための努力を惜しむ事はなかったそうです。
長編小説の『忠臣蔵』を読み聞かせてくれたことも思い出の一つだとのこと。
よくしてもらったことを静かに振り返ってみれば、皆様の胸の中には改めて「ありがとう」と感謝の想いが募ってみえるのではないでしょうか。
じっとしているとかえって落ち着かない頑張り屋さん。
お世話になった施設でもおしぼり畳みなどを手伝ってみえて、
スタッフの方々からはアイドルのように大事にしていただいたと喪主様…。
皆様のお力添えもあり、無事に初七日法要まで執り行うことができました。
暑い日が続いて参りますが、故人様の為に皆様ができる事は日々を健やかにお過ごしいただくことではないでしょうか。
どうぞご自愛下さいませ。
半田中央斎場 スタッフ一同