こんにちは。平安会館 昭和川名斎場の佐々木です。
先日お手伝いしたお葬式のお話です。
亡くなられたのは奥様でした。
喪主様から遠い昔のお話をお聞きしました。
当時、旦那様は学生だったそうです。
妹様が就職され、しばらくされた頃、その妹様から職場で撮った写真を見せてもらったそうです。
その中で一際目についた女性がいました。
一目惚れでした。
妹様にお願いし、無我夢中で追いかけたそうです。
順風満帆にお付き合いとなった訳ではなく、
それでも一途に追いかけたその恋路は、
時間がかかったものの、花を咲かせるに至りました。
旦那様が仰いました。
「お付き合いして間もない頃、大学へ通う私に、お弁当を作ってくれたんだよ。もの凄く美味しくてね。美人で、スタイルもよくて、頭もよくて、さらに料理も旨い。この人を絶対お嫁さんにしなきゃと一所懸命だったよ」
お亡くなりになった奥様は、もうお話しをされません。
しかし、その旦那様のお話しをきっとお聞きになっていたでしょうし、
そうした旦那様のお気持を分かってみえたでしょうね。
立ち入ったことを聞いてしまいましたが、私も涙が出てきました。
お通夜の前日、亡くなられた奥様の横に布団を敷いて、旦那様はお休みになりました。
今日のブログには写真がありません。
でも、旦那様の奥様への想いをお伝えしたく、文章に致しました。
どうか、安らかに。