吹く風もだんだんと夏めいてまいりました。
平安会館 中村斎場の松永です。
眩しい日差しの5月25日、81歳の誕生日となった故 小笠原弘子様。
お式には沢山の方々が参列されました。
81歳の誕生日と言う事で、中村斎場のスタッフで弘子さまのお誕生日コーナーを設置いたしました。
お菓子が詰まったプレゼント袋。手前のケーキはフェルトでお作りしました。
その隣には民踊で使われていた編み笠と、ご親族様が作られた箱いっぱいの折鶴。
お好きだった、舟木一夫さんの写真もお飾り致しました。
舟木一夫さんの歌の中で特にお好きだったのは「高校三年生」だそうです。
「あの頃が青春だったから!」
喪主様はそう笑顔で懐かしい昔の想い出を語って下さいました。
「舟木一夫が好きだなんて知らなかった…」
そう驚く娘様方。
今まで知らなかった、弘子様の青春時代と想い出を聞ける事もこういった場の良い所なのかもしれません。
写真や想い出の品を見ながら昔の事を振り返る。
話し出すと
あれもそうだった…
こんな事もあったよね…
沢山の想い出は尽きる事がありません。
民踊をされていた姿は凛として美しく、家族や兄妹と一緒の時は優しくほがらかな笑顔。
様々な場面で、魅力的な姿を見せてくれた夫婦生活。
結婚式での花嫁姿の弘子様には、喪主様も思わず見惚れてしまったそうです。
そんな喪主様が特に大切しているお写真を見せて下さいました。可愛い着物のお孫様と弘子様が一緒に写っていらっしゃいます。
「おばあちゃんのポテトサラダは世界一だよ」
そういってくれたお孫様。
「おじいちゃんその話、覚えててくれたんだ。」
とても嬉しかったのでしょう。
可愛いお孫様方と弘子様の想い出は、喪主様にとっても自分の事の様に、記憶に残っていらっしゃいます。
語り出すと止まりません。
それだけたくさんの大切な物を残してくださった弘子様。
一緒にケーキは食べられなかったけれど、沢山の方々に囲まれた誕生日となりました。
おばあちゃん、今日誕生日だったね。
ありがとう
感謝の気持ちを誕生日プレゼントとして贈ります。
いつまでもお名残りは尽きないとは存じますが
お別れの時が参りました。
故人様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
合掌