平安会館 名古屋斎場 木全です。
夜ごとの虫の音に、深まりゆく秋を感じるこの季節
皆様の胸にぬくもりを残し、満87歳のご生涯をとじられた
大切なおばあ様のご葬儀のお手伝いを致しました。
家族旅行はおばあ様の手作りの洋服に心を弾ませ出掛けられ、
お孫様に恵まれるとさらに賑やかになり、
皆で笑みを交わし全国津々浦々たくさんの思い出を紡がれました。
初孫を抱きしめては、離そうとしなかったおばあ様は、
お孫様の面倒をよく見られ、お孫様もおばあ様のことが大好き。
おばあ様が小唄や三味線、日本舞踊を嗜み、
茶道や華道、書道を楽しんでいたのは、
「いつまでも健康であり続けたい」との願いが、
あったからでした。
学生時代からのご友人の皆様と長きにわたり、
小唄や旅行を楽しみ、交友を深めていらっしゃいましたが、
晩年、記憶のかけらがこぼれ落ちるようになり、
不安や歯がゆさを抱えていらっしゃったそうです。
しかしながら、幼い頃に慣れ親しんだ童謡に工夫をこらして歌ってみたり、
歌の途中で小唄のように「よぉー」と入れたりする姿を思い出すと、笑みがこぼれてしまいます。
どんな時も心豊かに過ごす大切さを教えてくれたおばあ様。
別れの切なさは募りますが、
「今までありがとう」と感謝をこめて、たくさんの方がお参りにきてくださいました。
ご葬儀の際はお疲れ様でございました。
ご冥福を心よりお念じ申し上げます。
季節柄ご自愛ください。
【集合: 向かって 左側 木全】