こんにちは。平安会館 有松斎場の石川です。
先日、緑区にあります聖願寺前住職の本葬儀のお手伝いに伺いました。
こちらのお寺様の宗派は華厳宗です。
愛知県下にはこの華厳宗の寺院は2ケ寺しかありません。
本山は「奈良の大仏」で皆様ご存知の東大寺様です。
故人様は既に火葬されてみえ祭壇にお骨をご安置しました。
火葬の前に行うお式を「密葬」と言います。
最近はテレビでも「家族葬」と混同した意味で使われることが多いですが、
本来「密葬」は必ずあとで「本葬」や「お別れの会」を行います。
喪主は長男様が務められ
お式の後、喪主様のご挨拶をされました。
その中で、晩年のお父様のお話しがありました。
このお寺をずっと守ってこられ、
病気を患い、
視力はほとんど無い状態、
更には記憶も飛んでしまうほど体調の悪い中で、
長男様に
「今月はお彼岸があるが、手配は大丈夫か」
「お寺の準備は大丈夫か」
そして
「お母さんを頼むぞ」
と、仰ってみえたそうです。
自分の体が大変な状況でも、
お寺を、
檀家様を、
家族をいつも気にかけてくれたお父様。
その弔いにたくさんの方が訪れたこと、
今日が快晴であったことは、
お父様の人徳に他ならないことでしょう。
ご冥福をお祈りしております。