平安会館 笠寺斎場 鈴木です。
新緑が眩しい季節となる5月
101歳のご生涯の幕を穏やかに降ろされた、大切なお母様のご葬儀をお手伝い致しました。
優しく真面目で、誰に対しても面倒見がよく、人と人との絆を大切にされていらっしゃったお母様。
ご遺影のお写真からは穏やかな優しい笑顔で今にもお声が聞こえてくるようです。
お寺様からは『遠壽院日実大姉』と、新しいお名前をいただきました。
『遠壽』は「仏様の命が長くなるように」という意味があり、先に旅立たれた連れ合い様の戒名に込められた「仏様に早くなれますように」という意味と対となるように、と考えて付けていただきました。
『日』は日蓮聖人のお弟子様になるという意味
『実』はお母様の名前を漢字にして、101年人生を歩まれて様々なことに貢献されたこと、そして実り多き人生だったという意味を込めてお寺様からいただいた一字です。
式中には、皆様方それぞれお母様との想い出一コマ一コマに思いを馳せていただいたことと存じます。
お一人お一人お気持ちを込めたご焼香をいただきました。
祭壇には、お母様がお好きだった手羽先と茶碗蒸し、そして炭酸飲料をお供えさせていただきました。
ゆっくり召し上がってください。
そして、最後のお別れのお時間。
いつの日か、家族で行った映画館、
眠くなってしまい、気が付けば、おんぶしてもらって帰った温かく心地良いお母様の背中
大阪万博で混雑の中で握っていた手を放してしまい迷子になってしまった、あの日、太陽の塔の前でずっと待っていてくれた優しいお母様との想い出
まぶたを閉じれば、あの日の記憶が心を温めてくれます
『きっと、ほっとしたよね、ゆっくり休んでね。』
『長い間家族を支えてくれてありがとう。』
『本当にご苦労様でした。』
皆様それぞれ想いを込めて、お花を手向けていただきました。
これからも彼の地より、ご家族の皆様のことを優しく見守ってくださっている事と存じます。
ご家族の皆様、2日間大変お疲れ様でございました。
お疲れの事と存じます、ごうぞご自愛ください。
笠寺斎場スタッフ一同、心よりお母様のご冥福をお祈り申し上げます。
(左からスタッフ佐藤、鈴木、ご家族の皆様)