平安会館本山斎場の日比です。
先日お手伝いさせていただいた花井様のご葬儀の様子を紹介します。
故人様は58歳と、若くして亡くなられました。
几帳面で負けず嫌い。どんなこともきちんとしていなければ気の済まない女性だったそうです。
そんな奥様にずっと支えられてきたのだと、喪主である旦那様は
改めてその存在の大きさを感じていらっしゃいました。
ご夫婦でフランス旅行に行かれた時のお写真を、遺影写真として選ばれました。
たくさんあるお写真の中で「この表情が一番可愛らしく、妻らしい」という
旦那様のお言葉から、奥様への愛情がこちらにも伝わってまいりました。
フランス語が堪能だったそうで、その語学力のおかげで旦那様の経営する会社では
旦那様の右腕となって働いてくださったそうです。
思い出のお写真で綴ったビデオには、旅行に行った時の楽しそうな笑顔が溢れていました。
皆様懐かしそうに、時に涙しながらご覧になられました。
長い間茶道に親しまれ、教えて欲しいという方がいらっしゃれば一緒に楽しんでいたそうです。
祭壇横には愛用の茶碗や茶筅などをお飾りしました。
ご葬儀にはたくさんの友人がみえ、故人様を偲んでいただきました。
祭壇上には大好きだったワインをお供えし、最後にお別れ水としてお口元に含ませていただきました。
「ワインが大好きだったから、天国で足りなくならないようにいっぱい飲ませてあげようね。」
と、皆様でお別れ水をされました。
「会社の工場が中国にあるため、妻は中国語を勉強して通訳の仕事をしたいと言ってくれていました。
その夢が中途半端に終わってしまって悔しいです。」
出棺前、皆様へのご挨拶の中で喪主様はそう語られました。
几帳面で負けず嫌いな奥様だと仰っていたので、
天国に行っても旦那様のために中国語の勉強をされているのではないでしょうか。
ご親族の皆様、2日間お疲れ様でございました。
故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
(左:松井)