こんにちは、平安会館 笠寺斎場 原でございます。
本日は、会社の創業者、偉大なお父様のお葬儀をご紹介いたします。
故人様、三重県松阪市にお生まれになり、15歳で単身名古屋に移り住まれて以来、
エンジニアとしての技術を磨き、昭和41年に自身の会社を創業されました。
優秀なエンジニアでありながら、経営の才もおありで徐々に会社は大きくなり、
今では喪主を務められたご長男、ご次男、喪主様のご子息が引き継がれています。
喪主様が会社の創業者にふさわしいお葬儀を、と考えて選ばれた特別な祭壇。
その祭壇の中央で、故人様が笑みをたたえていらっしゃいます。
故人様の人生の途中で出会われ、お世話になった方々が多く参列されました。
ご焼香のお時間、皆様一心に手を合わせていらっしゃいました。
喪主様は生前の印象を、強面で厳しい印象と形容されました。
しかし、お預かりしたお写真、またお孫様が描かれた故人様ご夫妻の絵からは温かい笑顔が溢れていました。
そんな、大きな存在だった故人様との最後のお別れ。
2月1日に御年90歳を迎えたばかりでした。
近々誕生日祝いをされる予定だったそうでございます。
その日の為に次男様が用意されたマフラーとベストのプレゼント包装は解かれないまま、
この日を迎えることとなり・・・。
故人様にあちらで身に付けられるように、と次男様が直接お棺の中に手向けられました。
長い間連れ添ったお連れ合い様、最期のご対面です。
弊社納棺師とご遺族で行った湯灌の儀式の際、
「きれいになったね。これで目さえ開いてくれたら・・」
とおしゃったそのお姿が印象的でした。
長い間、一家の大黒柱として、そして会社の礎を築いた偉大な経営者として走り抜けた人生。
きっと彼の地で、ゆっくり腰を下ろしながらご家族と会社の行く末を見守ってくださることでしょう。
ご家族の皆様方、この度は大変お疲れ様でございました。
寒い日が続きます、どうかお疲れのでませんように。
スタッフ一同