平安会館 大府斎場の田尻と申します。
秋の風に冷たさを感じる十一月のひと日…これまでの人生を一生懸命に歩まれた尊き女性のご葬儀が執り行われました。
『 裏 千 家 茶 道 今 泉 宗 輝 』
茶道の先生でいらした故人様、着物姿がとても素敵で祭壇中央からは凛とした表情で皆様を見守ってくださっています…
「家族中心で静かに送り出してあげたいんです」と喪主様…
通夜式、葬儀式と厳かな雰囲気の中で執り行われご導師より読経を賜りました。
「いいお声で、素晴らしい式になりました」と式後にお話下さいました。
祭壇の近くにはたくさんの思い出が…
免状や譜面、賞状、愛用のバッグ、施設での作品や写真と抱えきれない程の愛用品をお飾りしました。
お花だけでなく、愛用品もほとんどをお柩の中へ手向けられました。
それでも、百人一首は形見としてご親族のお手元に残されました。
皆様のお気持ちを一輪一輪の花々にのせて…
これよりご出棺のときです。
彼の地でも茶を点てていらっしゃるのではと思いを馳せて…
お疲れ様でございました、ゆっくりとお休みください。
ご家族の皆様もどうぞご自愛下さいませ。
大府斎場スタッフ一同