平安会館 半田乙川斎場の田尻と申します
紫陽花の花も街中に彩りを添える六月のひと日。
良き妻、良き母、そして良きおばあちゃんでいらした尊き女性の葬儀が執り行われました
祭壇の中央からは、優しく微笑んでいらっしゃる照子様
厳しさの中にも、それ以上の優しさで包んでくれるお母様でいらしたとのこと
昭和の初めにお生まれになったお母様は、古き良き時代の日本女性らしい佇まいや芯の強さが感じられます
米穀店を生業としたご主人の家に嫁がれ、以来 共に店を切り盛りしていらした照子様
商売の難しさだけではなく、伊勢湾台風の苦難も乗り越えられお家のこと お店のこと その全てを内助の功で支えてみえました
いつも一緒で気心が知れているので何でも言い合えるようでよく口喧嘩もしていらしたそうです。
「それでも互いをいたわりあい誰よりも心の通う二人は、最良のパートナーなのだと感じています」とご家族様
「大判焼きが大好きなんです」と娘様から伺いました
お花などと一緒に、「やっと食べれたね」「よかったね」とお母様に声を掛けながら皆様でお柩の中へ納めていただきました
お元気な頃は、お友達や組合の集まりで旅行へ出かけて、楽しそうにしていたそうです
瞼を閉じればそんなお姿が自然と浮かび上がってきますね
病気の治療や怪我の療養、辛くもどかしい思いをされていたでしょうにそれでもご家族に心配をかけまいと、弱音は口にされなかったそうです……
ただただ感謝の想いが溢れて参ります
別れの寂しさは募りますが、病気も心配事もない世界で、照子様に穏やかな時が訪れることを信じて
どうか、彼の地からご家族や親しき皆様を見守っていただければと願うばかりです
お疲れ様でございました、ゆっくりとお休みください
半田乙川斎場スタッフ一同