木々もすっかり芽吹き、新緑の葉が茂る季節となりましたが、
その後お変わりございませんでしょうか。
平安会館 北名古屋斎場の木全です。
先日、大切なお母様のご葬儀が執り行われました。
お母様は昭和10年にこの世に生をお受けになり、
昭和・平成と激動ともいえるこの時代、最期まで命を輝かせ、
満83歳の尊いご生涯に幕をおろされました。
祭壇は白木祭壇で飾られ、ご遺影のお写真からは今にも
優しいお声が聞こえてくるようでございます。
お母様は美容師としての仕事を天職とされていました。
美容師の仕事に誇りを持ち、
お客様と接するのが大好きなお母様は、
楽しい会話はもちろんのこと、さり気なくお茶を出して、
おもてなしの心をとても大切にされていました。
お店にいる時が一番輝いていたお母様。
お嬢様が美容師の道を選んだのも、お母様の仕事ぶりに憧れを抱いていたからだそうです。
お母様はピアノを弾くことも大好きで、
仕事の合間に毎日熱心に練習していらっしゃいました。
どんなことも一生懸命に取り組むお姿は、お嬢様の良きお手本です。
亡くなる前日もお店に顔をだし、
いつものように開店の準備をし、お客様と会話を楽しみ、閉店後の片付けをしていたお母様。
最期まで、大好きな店で過ごすことが出来たお母様は、満ち足りた思いで瞼を閉じられたことでしょう。
最期のご挨拶では、
「私たちはいつも母の明るさに助けられてきました」
「母の喜ぶ顔が見たくて頑張ってこられました」と、
涙ながらにお話し下さった、お嬢様。
姿、形はなくとも、
天国にいかれたお母様は皆様方の行く末を、
いつまでもいつまでも彼の地より見守り続けてくださることでしょう。
2日間、お疲れ様でございました。
お疲れが出ませぬよう、どうぞご自愛ください。
【集合写真】左端:木全(担当)